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老害脳~最新の脳科学でわかった「老害」になる人ならない人~


■ 認知症だけじゃない!超高齢化社会の脳問題

こんにちは。
脳番地ドクターこと、加藤俊徳です。

着々と超高齢化が進む日本社会。
先進国の中でも最も高齢者の割合が高い国と
なり、更に2025年には団塊の世代が全て75歳と
なることで、後期高齢者の割合が国民の人口
18%を占めることが予想されています。

高齢化問題は、労働人口の不足や社会保障の
負担増など、働く世代の負荷が増し、財政圧迫
にも影響を与える重大な問題を抱えています。

そんな日本社会を背景に、今回のメルマガで
取り上げたいテーマは『老害』について。

歳をとれば脳の機能が低下し、認知症を発症
するリスクが増えますが、実は認知症に限らず
注意したいのが『老害脳』です。

話が長い、否定から入る、過剰すぎる
おせっかいなど、 あなたの家族、会社にも
こんな方いませんか?
それ、自分のことかも…とドキっとした人も
いるかもしれませんよね。

まずはこちらのチェックで老害脳の進行度合いを
確認してみましょう!

■ 大丈夫?あなたも老害脳をチェックしてみよう

下記5つの問いについて、当てはまるものに
チェックをしてみましょう。
-----------------------------------------
□ 人の話を聞くより、自分が話す事が多い
□ 自分の成功体験を年下に押し付けがち
□ AI、デジタルツールに抵抗感を感じる
□ 年下との会話にジェネレーション
  ギャップを感じる
□ 新しいことをするのがおっくう
-----------------------------------------
いくつチェックが付いたでしょうか?

3つ以上の方は特に注意が必要です!

そもそも、老害は脳とどのような関係があるので
しょうか?

老害を辞書で調べると、年長者や上層部の人間が
若者の活動を邪魔することを示しています。

家族や部下の話を聞かず、一方的に意見を
押し付けたり、店員に大声でキレるなど、
自分の身近なところや、テレビ番組でも
見るこんなシーンは老害と言えるでしょう。

迷惑としか言いようがない、これらの状況は
私たち人間の脳機能の低下と深く関わりが
あります。

脳には8つの脳番地が存在しており、
その一部または複数に機能低下が起こると、
老害と言われる困ったことが起こります。

■ 怒りが抑えられない!感情系脳番地と老害の関係

最も厄介な老害は、怒りが抑えられないタイプでは
ないでしょうか?

・大声で他人に怒りをぶつける
・気に入らないとすぐ周囲にイライラをまき散らす
・相手を常に否定する…など

感情系脳番地は脳の中でも、思考系・記憶系、
聴覚系・理解系など、他の脳番地と関係が深く
その為、感情を大きく左右する特徴があります。

特に脳が柔軟性を失うと、新しいことが
受け入れられなくなり、好奇心が欠乏します。

故に新しい情報が入って来ない脳の状態を
作り出します。“新しい情報が入らない”だから
必然的に過去の記憶に執着してしまうのです。

若い人の話や考えなど、自分の知らない情報に
触れると脳が上手く処理できず、更に思考系
脳番地による怒りをセーブする機能が働かないと
感情の高まりが止められず、イライラをぶつけたり、
自分の意見を押し通すなどといった、老害行為が
起こります。

これらが、怒りが抑えられなくなる
老害脳のメカニズムです。

老害脳は若い時には他人事として扱えても、
将来自分事になる可能性はゼロとは言い切れません。

毎日の生活の中で、老害脳も予防できるよう、
偏った脳の使い方を避け、新しいことにも
積極的に関わるようにしてみましょう。

超高齢化社会に突入した日本。人生100年と
言われる生涯を自分にとっても、そして社会に
とっても良いものにするため、これからも脳に
良い刺激を与えていきましょう。

脳はいくつになっても成長します!

 

 『老害脳 最新の脳科学でわかった
  「老害」になる人 ならない人』 
  (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 話が長い、おせっかい、否定から入るなど
 世間で老害と言われる症状。
 歳をとっても、イキイキ柔軟な脳で過ごす
 為のエッセンスがつまった一冊です。
 
 書籍の詳細はこちら >>
 老害脳 最新の脳科学でわかった「老害」になる人 ならない人