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第298号 部屋と頭もスッキリ!「片づけ脳」
■ 片付けは得意?苦手?
こんにちは。
脳番地ドクターこと、加藤俊徳です。
さて、今日は部屋と頭の整理の為に
「片づけ脳」のお話しをしたいと思います。
「片づけられない」といったお悩み。
大変多いのではないでしょうか?
クリニックにも、片づけができずに困って
いますとのご相談はよくあります。
今年8月5日放送のNHKのBS番組、
ヒューマニエンス
「“整理整頓”それはヒトの本能なのか」
に出演させて頂き、整理整頓について
これまでの研究、臨床結果を踏まえお話し
させて頂きました。
片づけは8つの脳番地ほぼ全部使うと
言ってもいいほど、実はものすごく
脳を使う作業なのです。
物を見るのは視覚系、動かすのは運動系など
8つの脳番地が連携して、最終的に片付けが
できるのです。
■ 片づけは8つの脳番地が関係している
片づけは先ほどお伝えした通り、
8つの脳番地をほぼ全て使います。
その為、一部の脳番地の働きが弱まって
いると、その結果片づけが上手くいかない
状態になります。
一人ひとり、脳の発達状態は異なるので、
未発達のどの脳番地が足を引っ張っているかは、
一人ひとり違っています。しかしこれまで
脳画像を見てきて、とりわけ
「理解系脳番地」の働きが弱い方は片づけが
苦手な傾向にあります。
例えば、部屋の片づけの基本は
「いる」と「いらない」に分類し「処分する」
又は「しまう」行為が必要ですが、
理解系脳番地の働きが弱いと「分類・整理」が
なかなかできず、片付けが進まないのです。
要するに「分けること」が苦手な脳なのです。
部屋の片づけ以外でも、複数人が参加する
会議など、誰が何を発言したか、頭の中で
整理することが苦手だったりもします。
理解系脳番地が弱いからこそ、片づけが
できず、自ずと物や情報が増えすぎて
しまう。増えすぎた物は、頭を混乱に
陥れる…。
といった悪循環に陥ってしまうのが、
悩みの種です。
■ 理解系脳番地が弱い方の対策はあるの?
理解系脳番地の働きが弱っている場合、
どうしたら片づけができるようになる
でしょうか?
ポイントは2つあります!
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[1]少なく(絞る)
[2]分け方を決めておく
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[1]少なく(絞る)
まず、脳にかかる負荷を減らすことが重要です。
多くの物を一度に片付けようとすると、頭が
混乱し上手くいきません。まずは絞ることから
始めましょう。
例えば、家の片づけをする場合、家全体を
リビング、キッチン、玄関、お風呂場…など
片付けエリアを分けます。
更にリビングでも、テーブルの上、引出しの中
(場合によっては引出し1段目、2段目…)と
小さく分けます。
ある程度、片づけるものが少なくなり、
把握できる量に絞ってから、分ける作業を
始めます。
[2]分け方を決めておく
片付けの基本は「いる/いらない」に分類する
ことですが、これ自体が苦手なケースが実は
非常に多いです。
明かなゴミなら分類できても、まだ使える物は
「今使ってないけど使うかもしれない」と
いる・いらないの分類を躊躇させます。
そこで、事前に「いる/いらない」の分け方を
決めておきます。
例えば、ハサミ、ホッチキス、電卓のような
消耗品でない文房具は1個あれば十分。なので
1個はいる、2個以上はいらないと決めて
しまいます。
また、消耗品ならいくらあってもというルール
では片づかないので、ボールペンなら多くても
5本までと決めることが大事です。
紙袋・ビニール袋ももったいないからと
取っておく方もいると思いますが、これも〇枚
まで、それ以上はいらないと決めます。
コツは「数字」で決めること。数字は明確に
線引きができるので、曖昧さを無くすことが
でき、ルール作りに最適です。
個数以外にも、着用していない服は、
3年着ていなければ処分するなどこのように
数字を使って決めることもできます。
今回は片づけ脳のほんの一部をご紹介させて
もらいました。
部屋全体が一気に片付かなかったとしても
一区画だけでも片付けができたなら、一歩
前進です!
今から少しずつ片づけをすれば、年末の
大掃除が今年は楽に行えるかもしれませんよ!
『片づけ脳 部屋も頭もスッキリする!』
(自由国民社)では片付け脳になる為の
トレーニングをご紹介しています。
脳を鍛えて、頭の中も整理して気持ちの
いい毎日を過ごしましょう!
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