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第145号 大人の発達障害~併発する障害と生きづらさ~
■■■ 増加する、発達障害 ■■■
『発達障害』という言葉は、年々聞く機会が増えているように思います。
今週日曜日のNHKスペシャルでも『発達障害』が生放送で取り上げられ、
発達障害の当事者他、様々な方からの声が番組に寄せられていました。
番組冒頭で、発達障害は「生まれつきの脳の特性」と解説があり、
これまで一般的に行動から判断されていた診断が、徐々に脳との関わりについて
調査される広がりをみせています。
脳から考える発達障害、実はDr.加藤俊徳は約30年前から脳画像診断を通じ
MRI画像から見続けてきています。
■■■ 生きづらさを持つ、大人の発達障害 ■■■
『発達障害』の診断の多くは、子どもの症状に対してされてきました。
発達障害とは脳の発達がうまく進まず、家庭や学校などの生活に支障が出る状態の
総称として使われていますが、具体的には、脳の病気です。
学校の授業についていけない、落ち着きがない、人との関わりが苦手など
「ちょっと苦手」の域を超え、学校生活や社会への適応が困難になります。
最近では子どものみならず『大人の発達障害』も生活や仕事上の困難を
伴うとし、大人になってから、診断される機会も増えてきました。
また、大人の発達障害はその人の見た目の姿だけでは分かりにくく、
大人であれば、普通はできるだろうと思われ、子ども以上に理解が得にくい
状況が発生します。
大人の場合、多くは職場や家庭内での問題となり、
例えば、仕事を教えられてもなかなか覚えられない、何度言われても同じミスをする、
コミュニケーションが取れないなど。
また家庭内では、片付けができない、夫婦間のコミュニケーション問題などが発生します。
このような、大人の発達障害が原因で、二次障害に苦しむ人が多いのも事実ですが、
実際は、二次障害ではなく、発達障害に合併する併発疾患と考えてよいでしょう。
(NHKスペシャルでは、二次障害と説明していましたが)
【主な併発疾患】======================
・うつ ・不安障害 ・強迫性障害 ・統合失調症
・双極性障害 ・ひきこもり など
==============================
■■■ 脳画像診断から明確に診断できる発達障害の脳発達の非定型さ ■■■
脳画像診断で発達障害の脳発達を診断するとよく分かりますが、
一人一人脳の成長バランスは異なっています。
つまり、言葉で定型、非定型といっても曖昧ですが、MRI脳画像では決定的です。
しかも、この非定型さは、改善、変化していきます。
発達障害と一言で言っても、
--------------------------------------------------------------
・自閉症スペクトラム(ASD)
・注意欠陥・多動性障害(ADHD) 注意欠陥障害(ADD)
・学習障害(LD)
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と、症状により大きく3つに分類されていますが、
脳画像診断で脳を見てみると、更に、海馬回旋遅滞症の有無や
8つある脳番地のどの脳番地にもっとも非定型な発達が表れているかも
診断する事ができます。
脳画像診断は『発達障害』という大きな枠の診断から、
より細かく一人一人の脳の違いに落とし込み診断できるところが強みです。
苦手の克服の為に脳のトレーニングをするにしても、自分の脳番地のポイントを
狙ってトレーニングする方が当然良いでしょう。
自分の脳を見るという事は、まだまだ世間的には一般化されていませんが、
発達障害の問題を解決する手段だけでなく、定型発達の健常者にも
とても有効な方法の一つであることは確かです。
発達障害に関する更に詳しい情報、脳画像診断については下記をご覧下さい。
●発達障害に関し、更に詳しい情報 >> こちら
●脳画像診断について >> こちら
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