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脳を育てる0さいから 加藤式脳発達音読


■ お腹の中にいるときから、赤ちゃんの聴覚系脳番地は発達する

こんにちは。
脳番地ドクターこと、加藤俊徳です。

11月に入り、やっと寒さ深まる秋がやって
きました。東京の街並みも徐々に紅葉が始まり
毎朝散歩する、銀杏並木の木々も黄色く輝いて
きました。

さて、今日は赤ちゃんから子どもの脳発達と
音読・読み聞かせについて、聴覚系脳番地を
中心にお話しします。

私たちの脳は、生まれる前、お母さんのお腹の
中にいる時から発達が始まっています。
以前、日本大学医学部の産婦人科の医師らと
共同で行った胎児の脳の研究で、胎生19週の
脳のMRI画像と、30週の画像では、既に
脳の形に変化が顕著に現れていることを確認
しました。

さらに、胎児時期には脳溝が1週間ごとに
変化していき、 生まれる2か月ほど前から
脳は枝を伸ばし、発達していることを示しました。

胎児の脳画像では、聴覚系脳番地の溝が深く
入り込み発達していることが確認できました。

母親のお腹の中にいる時から、音を聞くために
脳が発達の準備をしているということを意味して
います。

お母さんの心臓音、そしてお腹の中にいる
我が子に向かって話しかける外界の声などが
胎児に伝わり、生まれる前から脳に刺激を
与え成長しているのです。

■ 生後急成長する“運動系・視覚系・聴覚系”の脳番地

脳は既に、お母さんのお腹にいる時から
成長していますが、生まれてこの世に
誕生すると更に急成長していきます。

脳の枝ぶりの成長は1、2歳頃は、大方
順番が決まっており、運動系視覚系
聴覚系の順でどんどん成長していきます。

私は脳の研究を始めた当初、脳の枝は年齢が
増すごとに自然に伸びていくものだと考えて
いましたが、発達が遅れた子どもたちの脳を
沢山診ていくうちに、環境の影響すなわち、
脳に届く情報量と内容によって、脳の成長に
違いが生じることが分かってきました。

今もクリニックでは、発達障害のお子さんの
診察をしていますが、例えば、聞く力が弱い
子どもと言葉の遅れに、関係性があることが
分かっています。

こういった子どもには、診察で一緒に音読を
してみる、家でもお母さんと一緒に音読する
ようアドバイスしています。

この一緒に音読をする効果は、先生や親の
言葉を耳から聞いて、聴覚系を刺激する効果と、
自分の声を自分で聞く効果の2つがあります。

こうやって、子どもの聴覚系脳番地に働き
かけることで、グングン脳が育っていきます。

■ 読み聞かせは、脳を育てる親子の愛情時間

生後間もない赤ちゃんの脳はまだ未熟で、
親が子どもに話しかけても、会話をすることは
できません。

しかし、お母さん、お父さんのその言葉は、
脳を刺激し、赤ちゃんの脳の枝ぶりを育てる
重要な役割を持っています。

発話をするには、伝達系脳番地の発達が必要に
なりますが、その前に、口を動かす運動系
言葉を聞く聴覚系脳番地をしっかり育てていく
ことが大切です。

脳番地トレーニングとしてのお勧めは、
本の読み聞かせです。
まだ言葉が分からない時でも、親子一緒に
絵本を見ながら、お母さん、お父さんの
言葉を聞き、脳を育てていく。

この時、聴覚系脳番地に刺激を与えることは
もちろん、本の絵を見る視覚系脳番地
一緒に刺激することができます。

また、親子で楽しい時間を過ごすことは
感情系脳番地にも良い影響を与えます。
親から子への愛情はスキンシップから
皮膚を伝わり感情系脳番地を刺激します。
抱っこしながら、また一緒に布団に入って
読み聞かせをするのはとても良い方法です。

子どもの将来はこれから、何十年と続いて
いきます。脳発達の土台となる、幼少期から
脳に良い刺激を与え、愛情たっぷりに、
子どもの脳を育てていきましょう。

 

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