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仕事の「判断ミス」がなくなる脳の習慣
■ 日本人は判断が苦手?!判断は「脳」が行っている
こんにちは。
脳番地ドクターこと、加藤俊徳です。
今回は「判断ミス」についてお話します。
早速質問です。
「あなたは自分の判断に自信がありますか?」
YESと答えた方もいれば、判断に自信が持てないな…
と弱気になった方もいることでしょう。
日本人は往々にして、判断するのが苦手な国民だと
感じることがあります。
その理由は、日本では子どもの頃から、自分の意見を
主張するより、周囲の考えや空気を読むよう、
教育されることが多いと感じるからです。
その為、自分で判断する経験が少ないまま、
大人になった人も多いはずです。
一方、欧米の教育は自分の意見を持ち、主張できる
よう教育されるので、おのずと自らの考えで判断する
経験は日本人より増えます。
判断する経験の差はもちろん、判断力を鍛える要素の
一つとなりますが、判断ミスを防ぎ、正しい判断が
できるかと問われると、必ずしもそうとは限りません。
では一体、「判断ミス」はどうしたら防ぐことが
できるのでしょうか?
■ 誤った「事実の認知」をしていませんか?
人が何かを判断するには、判断の基となる情報が
あります。最初に視覚や聴覚、五感を経て、
脳が情報を知覚し、認知します。
まず、この最初の段階で判断ミスを起こす可能性が
あります。
そもそも、最初に情報を得るとき、誤った内容を
集めてしまったり、情報量が少なすぎる問題が
生じると、正しい判断はできません。
例えば、私の専門の医療分野では、客観的な
患者情報が必要不可欠です。
問診や診察だけでなく、血圧、脈拍、血液検査、
MRIなど画像データ、心電図、脳波など、
患者の症状に対し、必要な情報をできるだけ
集めた上で診断を行います。
このように、判断の最初の段階の情報収集は、
「すべての始まり」という意味で、大変重要です。
特に、思考系脳番地は集めた情報を基にどんどん
活発になり、こまめに判断を進めていくので、
情報が誤っていれば、当然判断ミスに繋がると
いうことは明らかです。
■ 認知の歪み「認知バイアス」とは?
これまで、1万人以上の脳のMRIを診てきて
言えることは、脳の発達は一人ひとり異なり、
同じ成長をたどる人はいないということです。
すなわち、脳には人それぞれ個性があり、
判断する脳についても、私とあなたとでは必然的に
異なるということです。
「認知バイアス」という言葉を聞いたことは
ありませんか?
先入観や思い込みによって、認知の歪みを
引き起すことを言います。認知バイアスには様々な
種類があり、例えば「確証性バイアス」は、自分に
都合のいい情報ばかりを選択し、都合の悪い情報や
自分の意見に反対する情報は無視するといった、
認知バイアスです。
このような情報収集のやり方は、情報の偏りを生み、
判断ミスを生み出す要因となります。
認知バイアスは、多かれ少なかれ、誰もが
持っている脳の特徴です。脳に個性が存在する限り、
認知バイアスによる判断ミスをを引き起す可能性は
誰にでも起こりえます。
まずはその事を理解しておくことが大切です。
「自分には認知バイアスがある」と理解しておけば、
自身が下した判断が、本当に正しいか疑ってみる、
また別の角度から考えてみるなど、多角的に検証する
ことができ、判断ミスを防ぐことに繋がります。
私たちは日々、小さなことから大きなことまで、
判断を下しています。こういった毎回の判断を
意識して正しい判断ができる脳を鍛えていくのです。
難しい局面に立たされた時、人生の選択を
迫られた時、自分を信じ判断が下せるよう、
しっかりと自分の脳を鍛えていきましょう!
『仕事の「判断ミス」がなくなる脳の習慣』
(クロスメディア・パブリッシング)
判断力を磨くことは、仕事に限らず、
より良い人生を生きる為に、役立ちます。
あなたの判断に自信が持てるよう、
脳に正しい習慣を作りましょう。
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