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第294号 脳が成長する“子どもの睡眠”


■ 大人も子どもも、全ての人の共通課題とは?

こんにちは。
脳番地ドクターこと、加藤俊徳です。

気が付けば、8月も既に終盤。
ちょうど今の時期、お子さんのいる
ご家庭では、夏休みが終わり新学期が
そろそろ始まるころではないでしょうか?

夏休み期間中は、多くのお子さんの診察を
させていただきました。

今、困っていることや、受験勉強、
夢を叶える脳番地トレーニングの話など、
一人ひとり脳が異なれば悩みも課題も様々。

とは言え、私たち人間として脳を成長させて
いくために、重要な共通課題もあります。

それは「睡眠」です!

■ お子さんの睡眠時間、足りてますか?

クリニックの診察では、お子さんの睡眠時間や
睡眠状態もチェックしています。

その理由は、睡眠は脳を成長させる為に、
欠かせないもので、睡眠時間が短かったり、
深い睡眠が取れていないと、問題行動に
発展しやすくなる為です。

睡眠時間の記入結果を見ると、7,8時間と
大人と同じ睡眠時間のお子さんも結構いて、
更に受験生に関して言えば平均睡眠6時間の
子どももいます。

私は診察で、子どもには「最低10時間」の
睡眠が必要と伝えています。

アメリカ睡眠財団が発表した2015年の
データでは、0~17歳までに推奨される
睡眠時間は以下とされています。
-------------------------------------
◎子どもに推奨されている睡眠時間
-------------------------------------
0~ 3カ月:14~17時間
4~11カ月:12~15時間
1~ 2歳 :11~14時間
3~ 5歳 :10~13時間
6~13歳 : 9~11時間
14~17歳 : 8~10時間
-------------------------------------

■ 子どもの問題行動は“睡眠不足”から?!

睡眠時間が短くなる理由の大きな理由は、
寝る時間が遅い」。これは、子どもに
限ったことではなく、大人にも同じことが
言えます。

なぜ、寝る時間が遅くなるかというと、
主な理由は下記3つです。
---------------------------------
・就寝前のスマホ閲覧、ゲーム
・夜の学習塾
・親の仕事で帰宅が遅い
---------------------------------
どうしようもない事ももちろんありますが、
脳や体の成長や健康を考えれば、睡眠時間を
削ることは、マイナスが多いのです。

睡眠時間が短いと、日中に眠気が生じ、
集中力の低下やすぐにキレるといった
問題行動も起こりがちです。

私も昔は睡眠時間を削って、研究をしてましたが、
睡眠の重要性を知ってからは「睡眠時間の確保」
を中心に考え、仕事や生活スタイルを調整して
います。

その為、毎日仕事は忙しいながら、7~8時間の
睡眠時間を基本キープしています。

十分な睡眠が取れていると、頭がクリアになり、
親の話を聞くことができたり、やる気がアップ
したりと、脳の機能が正常に働きます。

子どもの問題行動でお困りのお母さん、
お父さんはまず「睡眠時間が十分か?」を
確認して下さい。足りていないようなら、まずは
寝る時間を増やすことから始めましょう。

「寝る子は育つ」と言われるように、脳の成長に
睡眠は欠かせません!子どもだけでなく、親も
十分な睡眠を取って、健康な毎日を過ごしましょう。

 
 

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