歳をとっていくほど
「脳トレはしたいけどめんどくさい…」
そう感じる方もいるのではないでしょうか？

脳トレと聞くと、普段あまりやらない
計算ドリルや暗算、複雑な動作が加わった
運動トレーニングなど様々ありますよね。

確かにこういった脳トレは、脳を刺激する
意味ではとても良いのですが、イヤイヤ
ながらやることは、脳にとってあまりお勧め
ではありません。

それよりも、日常生活の中でちょっとした
工夫を加えて、無理せず続くトレーニングは
脳にとって適度な刺激が与えられ、更に
“楽しい”と思ってやれたら脳の感情系脳番地
も喜び長続きします。

私がこれまで胎児から超高齢者まで
１万人以上の脳のMRI画像を見て研究した結果、
適切にトレーニングをすれば、脳は死ぬまで
成長し続けることが分かっています。

足腰など体は年齢を重ねると衰えて
いきますが、脳だけは、年齢を重ねても
成長し続けることができるのです。

それには、生活の中にちょっとした工夫を
加えることがポイント。今日はそのコツを
お教えします！

冒頭で「めんどくさい」について少し
触れましたが、実はこの「めんどくさい」
悪いことだけじゃありません。

私たちが「めんどくさい」と感じるのは
使い慣れていない脳番地を使おうとする時に
感じます。言い換えると、未熟な脳番地を
使おうとする時に起こるのです。

脳には約1,000億個の神経細胞があると
言われており、この中にはまだ使われて
いない未熟な脳番地の細胞が沢山あります。

いわばそれらの細胞は「成長の伸びしろが
ある」とも言え、積極的に刺激を与えて
活性化させて欲しいのです。

しかし、冒頭でもお伝えした通り、終始
イヤイヤながらのトレーニングは長続き
せず、脳番地も喜んでくれません。

なので、日常生活の中にほんの少しだけ、
普段やらない「めんどくさい」を加え、
上手に脳を使うことがポイントです。

部屋の片づけや冷蔵庫、クローゼットなど
決まりきったいつものパターンで片付ける
ことから、工夫して片づけるようにすると、
脳にほど良い刺激が与えられます。

例えば、靴下はいつもの場所にと、片づけて
しまう前に「どこに置くのが一番良いか？」
ともう一度ベストな置き場を想像してみる
ことが脳の一工夫の刺激になります。

この想像力は、視覚系と思考系の脳番地を
刺激するトレーニングになります。

この程度の負荷でも十分普段使わない
脳番地に刺激が与えられます。

また上記の、ちょっとした片付けの工夫に
慣れてきたら、今度は部屋の模様替えに
挑戦してみましょう。いつもより広い範囲の
想像力が必要になります。

このように、段階的にちょっとずつ負荷を
与えることで、脳に適度な刺激が与えられ、
未熟な脳番地が成長していきます。

無理せずちょっとずつ、めんどくさいを
日常生活に取り入れ、あなたの脳の
伸びしろを刺激してあげて下さい。

脳はいくつになっても成長しますよ！

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