世間ではよく「年齢を重ねると脳は衰える」
と言われており、実際このように実感して
いる方もいるでしょう。

しかし、これまで胎児から100歳を超える
超高齢者まで、１万人以上の脳をMRIを使い
脳画像診断をしてきた、私に言わせると
半分は正しく、半分は間違っていると言えます。

脳は８つの脳番地に分かれており、
脳番地ごとに育つ“旬”の時期があります。

事実、脳の衰えを感じ始める50代の脳は、
記憶力の低下が現れる年齢でもありますが、
思考系脳番地の中でも“超前頭野”の働きが
旬となり、実行力や判断力の成長がピークを
迎えます。

「昔よりも今の方が、頭のキレがいい！」と
感じている50代は、まさに超前頭野が
イキイキ働いている証拠です。

「成長よりも、衰えを感じている…」と
思っている方も、あきらめないで下さい。

「脳はいくつになっても成長する！」
脳は使い方次第で、元気を取り戻し、そして
成長へと導くこともできるのです！

50代は「脳の成長と衰えの分かれ目」と
言ってもいい年齢です。

最近、元気が湧いてこない、頭がボーっとする
など、脳の活力が低下していると感じる方は、
脳に刺激が足りてない可能性があります。

特に仕事一筋で働いていてきた50代の方は、
約30年、脳を「仕事仕様」に作り上げています。
これまで続けてきた、仕事は難なくこなせる
半面、仕事にやりがいを感じられなくなったり
楽しみながら働けていないケースも増えてきます。

実はこれ、脳に新しい刺激が不足している証拠。
海馬や感情系脳番地の働きがにぶくなると、
気分やヤル気の低下にもつながります。

こういったケースは、とにかく自分が
「ワクワクする」「楽しい」「〇〇したい」と
感じることに、新しくチャレンジすることが大事です。

同じ年齢でも、若々しくイキイキした人と
年齢よりも年上に見え、疲れた様子が見える
人がいます。

これは、まさしく脳の働きの違いと言っても
過言ではありません。

実際MRIで脳画像を見てみると、イキイキした
脳と、疲れた脳の違いをみることができます。

この違いは、脳の使い方に現れています。
先ほどお話しましたように、脳に刺激が
足りないと働きが鈍くなり、元気がなくなり
ます。

こういった脳には、いかに“新しい”を
取り入れ、楽しい刺激を脳に与えるかが
ポイントです！

例えば、ずっと行きたいと思っていた、
温泉旅行ツアーを計画してみたり、英会話や
陶芸など、新しい習い事を始めるのもお勧めです！

仕事以外のプライベートなことなら、自分の
選択次第で、新しいことにチャレンジできます。

こうやって、脳に新しい刺激を与え、活性化
させることで、普段の仕事や生活まで楽しく
なってきます。

脳が活発に働くことで、新しい発見が増え、
家族とのコミュニケーションが改善されたり、
仕事では、新たな企画提案や業務改善に
つながったりと、自分でも驚く変化が訪れます。

これまで「もう歳だから」とあきらめていた人も
これからは「脳はいくつになっても成長する！」と
自分の脳に期待を持ち、新しいチャレンジの
一歩を踏み出してみましょう。

きっと、あなたの脳が期待に応えてくれますよ！

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