第273号 脳と体の健康アップ!脳活性ウォーキング
■ 高齢者5人に1人が認知症時代も間近!?
超高齢化社会の日本。
総務省統計局発表の2022年9月15日現在の
65歳以上の人口は3627万人と、前年に比べ
6万人増加し過去最多の人数となりました。
総人口に占める割合は29.1%と、なんと
約3.4人に1人が高齢者という時代。
そして高齢化することで増える病気の一つが
認知症。2025年には、高齢者の5人に1人が
認知症になると試算されています。
平均寿命が世界No.1の日本では、歳をとっても、
脳も体も元気でいたい。そう願う人が多いのも
当然です。
人生100年、ずっと元気でいるには、毎日の
生活習慣が大事です!
今回は、今すぐにでも簡単に始められる、
脳活性ウォーキングをご紹介します!
■ ウォーキングで認知症やガンのリスクが下がる
ウォーキング効果の研究でも、1日1時間以上
歩くことで、認知症のリスクが低下するとの
研究結果が出ています。
実際、新型コロナの影響で外出が減り、
歩く機会が減ったことで、認知症が進んで
しまったケースは全国でも多く報告されています。
また、認知症の発症は血管循環の悪化も一因と
されており、ウォーキングは脳の血管をはじめ、
全身の血液循環を促す効果があります。
内臓の血液循環が良くなると、腸管運動が
促進され、逆に悪くなるとガンのリスクが高く
なります。
2019年のノーベル生理学・医学賞は、細胞が
酵素濃度を感知して適応するしくみの発見者
2名が受賞しました。ムーアらの研究チームは、
余暇身体運動が心臓病だけでなく13種類のガン
リスクと低下させると報告しています。
このように、歩かないことで病気のリスクが
上がり、将来の生活の質が低下する恐れが
あるので、若いうちから、ウォーキングを
習慣にしておきたいものです。
■ ウォーキングで思考系脳番地を元気にする!
以前、テレビ番組で100歳以上の元気な方々の
脳を分析する企画に協力したことがあり、
元気な超高齢者に共通していたのは、
思考系脳番地が強化されていたことです。
思考系脳番地は、ストレス耐性とも関係があり
長寿の秘訣の一因と考えられます。
そんな元気な超高齢者の脳をお手本に、
思考系脳番地が強化されるよう、ウォーキングで
行動範囲を広げてみましょう。
脳は常に新しい情報を求めているので、行動範囲が
広がると脳はより刺激されます。
ウォーキングの距離を少しずつ伸ばす、新しい
ルートを開拓する、旅行先でウォーキングを楽しむ
など、新しさを加えて脳に刺激を与えることで
脳が活性され、思考系脳番地も元気になりますよ!
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