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第237号 子どもの脳を育てる!寝るまえ1分おんどく
■ “読む力”はすべての学習の基盤 ■
4月に入り、春の訪れと共に新生活が始まりました。
子を持つ親は、新入学、新学期が始まり、
子どもの成長が楽しみでもありますが、
新しい環境に馴染めるか、勉強についていけるかなど、
心配が増えるのもこの時期。
小学校に上がると、国語、算数、理科、社会など
様々な学習教科が増えてきます。
また小学校に上がるこの時期から、
教科書を使った学習や、黒板に書かれた字を読む、
書き写すなど、圧倒的に「文字」との関わりが
増えてきます。
学習の遅れを心配し、クリニックを訪れる
子どもたちの脳をみてみると、
文字を読むことがスムーズにできず、
学習に影響与えているケースが多くあります。
私たち大人は文字を当たり前のように
読んでいますが子どもは脳が未熟な分、
スムーズに読めるまで時間がかかります。
更に、言葉の意味や文書の内容を理解するのは、
文字がスムーズに読めるようになった後です。
まず学習の最初のステップは
「文字を読めるようになること」です。
実は、文字を読めるようになる為にも、
脳科学的なメソッドがあるのです。
子どもの脳を育て、文字を読む力をつけるのに
最も効果的なのは、ズバリ「音読練習」です。
■ 目で見る、口を動かす、音を聴く ■
音読は、本や教科書に書かれたことを、
声に出す読み方です。
音読ができる為の最初のステップは、
3つの脳番地を上手に使うこと。
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☆ 音読で使う脳番地 ☆
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[1] 目で文字を見る : 視覚系脳番地
↓
[2] 口を動かし声に出す : 運動系脳番地
↓
[3] 自分の声を耳で聴く : 聴覚系脳番地
-----------------------------------------------
この3つがスムーズにできる段階を
「感覚音読」と呼びます。
特に、視覚系と聴覚系の脳番地は脳の中では
離れた位置にあるため、子どもたちは
見たものと聴いたものを同時に理解することが
苦手です。
その為、まずは目で見て声に出し、
それを耳で聴くというこの作業を何度も繰り返し、
脳番地同士をつなげ、文字が読める脳の土台を
作っていくのです。
この段階がおろそかになると、学年が上がっても、
場合によっては大人になっても、
文字を読むことが困難で、理解の段階に
なかなか進めないのです。
単純なようですが、子どものように
未熟な脳にはかなりの負荷がかかるため、
大人が根気よくサポートしてあげることが必要です。
■ 親子で楽しみながらやってみよう! ■
子どもの音読の力を伸ばすには、
大人がお手本になることも大事です。
最初は子どもと一緒に本を見ながら、
大人が読んであげましょう。
毎日言葉を聴くことで、文字と音が
結びつき徐々に脳が育ってきます。
文字が読めるようになってきたら、
大人が音読した文字を子どもが音読するよう、
繰り返してみましょう。
この時、子どもへのダメ出しは禁物です。
つまづいたり、間違ったとしても
「こうやって読むんだよ」と大人がもう一度
見本を示してあげましょう。
親子で音読練習をするときは、
楽しい環境づくりも心がけて下さい。
最初は寝る前に、一緒にお布団に入りながら
ほんの少し行うだけでも十分です。
ソファやベッドで肩を並べて、
子どもと触れ合う時間を作ることで、
親の愛情を身近に感じ、子どもにとって
良い記憶として脳に刻まれます。
こういったプラスの経験が音読を楽しいものとし、
読みたいという自主性も育ててくれます。
毎日コツコツ続ければ、子どもの脳がグングン
成長していきますよ!
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