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第227号 女の子は「脳の見る力」を育てなさい
■ 女の子は育てやすいは本当か? ■
女の子の子育ては男の子に比べると、
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・しっかりしていて自立が早い
・人の話をきちんと聞ける
・落ち着いて静かに遊んでくれる
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などの理由で、育てやすいと言われています。
確かに、話を聞かない、落着きがない、
危険な遊びをする男の子に比べると
ラクと感じることでしょう。
しかし、そう感じるのは小学校ぐらいまでのこと。
本格的に集団生活が始まると、
複雑で対応が難しい、女の子特有の困り事が
出てくるのです。
クリニックにも、女の子の困りごとに関する
相談があります。代表的な相談をあげると、
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・口が達者で、言い訳や生意気な口ごたえが多い
・すぐ「できない」といい失敗を怖がる
・陰口や仲間外れなど、友達とのトラブルが多い
・片付け、整理整頓が苦手
・算数や運動が苦手でやりたがらない
・気分が変わりやすい
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実はこういった、女の子の困りごと、
その背景には「見えない脳」が隠れているのです。
■ どうして女の子は「見えない脳」になるの? ■
先ほどの女の子の困りごとの背景には
「見えない脳」が隠れているとお伝えしましたが、
見えないとなぜ困るのか?
一言でいえば、目からの情報分析が苦手となり
その事が引き金で困りごとに発展するからです。
例えば、片付けが苦手なのは、
物が散らかっているのが見えていなかったり、
友達とのトラブルは、相手の様子を見て
いなかったりなど、見えていないことが原因で
問題を引起すのです。
ではなぜ、女の子は見ることが苦手な
「見えない脳」になりやすいのでしょうか?
女の子は男の子に比べ、おしゃべりで言葉の
発達が早い傾向があります。
その理由は、記憶系脳番地の「海馬」の発達が
男の子より、女の子の方が早いためです。
海馬は情報を一時的に記憶して保存する役割が
あります。この部分の発達が早い女の子は
聞いたことが頭に残りやすく、その為話が聞けて
おしゃべりが上手になり、言語能力が高くなります。
聞いてしゃべる脳が発達することは、
良い点でもありますが、裏を返せば
この脳ばかりが育つことで、見ることが
おろそかになり、見ることが苦手になって
しまうというのが、まず第一の理由です。
また、現代社会は見る力が育てにくい環境で
あることも、原因の一つです。
ネットの情報に頼るあまり、自分で物をみて
考える機会が減っています。
スマホの見すぎは眼球がほとんど動かない為
バランスのいい視覚と脳の発達に影響を与える
可能性があります。
特に外界からの刺激に対する感受性が高く、
視覚機能が伸びやすい6歳までの時期に、
スマホやタブレットを長時間使用することは、
脳の見る力の発達を妨げることに繋がるでしょう。
■ 見る力を伸ばすには、外遊びが欠かせない! ■
年々、子どもが公園や自然の中で遊ぶことが
少なくなっています。
元来、子どもは外で遊ぶことで脳を成長させてきました。
「これは何だろう?」と興味あるものをじっくり
見たり触ってみたり、砂場で山を作ったり、
木登りをしたり、花をつんで、ネックレスを作ったりと、
親世代の私たちは見て体感する遊びで脳を育ててきました。
外にでると、遠近様々なものを見ますし、
体を動かすことで、脳に色々な種類の刺激を
取り入れることができます。こういったことが、
脳の見る力を育てるには欠かせないのです。
新型コロナウィルスの影響もあり、外に出る機会が
減っていますが、感染対策をしながら是非、
子どもと一緒に公園に出かけたり、山登りをしたり、
外に出る回数を増やしましょう。
子どもと一緒に近所を散歩するときには、
咲いている花をよく観察したり、空を見て
明日の天気を予想したりと、見る楽しさを
親子で一緒に体験することも、子どもの
脳を伸ばす秘訣です。
また、親世代の私たちも見る生活が減ってきて
いますのでお子さんだけでなく、ご自身の脳を
育てる為にも、一緒に楽みながらやってみましょう。
(青春出版)」では女の子が苦手な脳の
見えない脳もいくつかのタイプに分かれるので
お子さんの脳のタイプを見極め、育てていきましょう!
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