脳グッズ・
書籍・講演

  1. HOME
  2. 脳グッズ・書籍・講演
  3. 脳スクールタイムズ一覧
  4. 第222号 脳とココロのしくみ入門第222号 脳とココロのしくみ入門

第222号 脳とココロのしくみ入門

222

■■■ ココロの秘密は脳にある ■■■

「脳科学」という言葉は、今でこそ良く聞く
言葉ですが、その歴史はまだ浅く、急速に
発展したのはここ100年ぐらいのことです。

そしてココロの問題はこれまで「心理学」の
分野で研究されてきましたが、脳の研究が
発展するにつれ、ココロの働きを脳から
説明できるようになってきました。

例えば、思春期に起こる「反抗期」。
10代の脳は、前頭葉の神経ネットワークが
未完成なため、物事の良し悪しの判断が
乏しく、その場の感情に左右され起こります。

そして恋愛依存も、感情系脳番地が
他人の影響を受けやすく
更に理解系脳番地が未熟な場合、
相手と自分の距離を脳内で整理できずに
起こる一つの症状なのです。

「どうして〇〇なんだろう?」と誰もが
一度は考えたことのある、行動・恋愛・
社会問題などのココロの疑問。

実はココロの秘密は「」にあったのです!

■■■ モンスターと呼ばれる人たち ■■■

モンスターペアレント、モンスター社員、
モンスター顧客など、モンスター〇〇と
言われる人々は、必要以上に他人を攻撃し
周囲を困らせます。

人がモンスター化するきっかけは、
強い被害者意識”を持ったとき。
例えば息子の成績が悪いのは、教師のせい、
病気の治りが遅いのは主治医のせい、
欲しい商品が買えなかったのは、お店のせいなど
自分の理想と違う現実に直面したときに
攻撃に転じます。

モンスターの被害者意識を脳から考えると、
問題となっているのが、頭頂葉の理解系脳番地の
弱さです。この脳番地が未熟なために、
自分の考えが、他人にとっても当然と思って
しまい、他人の考えや受取り方、ましてや
自分に落ち度があったかもしれないなどと
考えることができないのです。

加えて、左脳の感情系脳番地が未熟だと、
自分と他人との区別がつきにくく、
暴走しがちになります。

外見から目立つのは、攻撃性ですが、
脳の未熟性から起こる行動の一つなのです。

■■■ 恋心が急に冷める。。どうして? ■■■

あれほど好きだったのに、ふとした瞬間
急に恋が冷めてしまう。どうしてこのような
ことが起こるのでしょうか?

誰かを好きになったとき、あるいは付合い始めは
毎日がウキウキと幸せでたまらない日々が続くものです。

「最初」というのは、脳にとって相手の情報が
少ない時期で、その為相手の好きな食べ物は何だろう、
誕生日はいつだろうと情報を集めようと
脳が活発に働きます。

また「プレゼントをあげたら喜ぶかな?」
「この場所にデートに連れて行ったらどんな顔を
するかな?」など、幸せの想像をすることで、
脳からドーパミンが分泌され、脳がやる気満々の
状態になります。

しかし日がたつにつれ「この人にはこう接すれば
うまくいく」と脳は学習してしまい、
使う脳番地を限定し、省エネモードになっていきます。

つまり「恋が冷める」のは脳が省エネになり
脳が働かなくなる」ときに起こるのです。

このように、脳を知ることは、ココロを知ることに
繋がります。

これまでずっと不思議と思っていたあなたの疑問も、
脳を知れば、そういうことかと納得することが
増えてきますよ!

 
 noutokokoro
 
 「脳とココロのしくみ入門(朝日新聞出版)」では
  気になる心や行動の不思議を脳から解説しています。
  どうしてあの人はいつも怒っているの?
  引寄せは本当にあるの?など、知りたい情報満載です!
  是非、ご覧ください!
  書籍の詳細は、こちら>>