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第219号 ADHDコンプレックスのための 脳番地トレーニング
■■■ まさか、私はADHD!? ■■■
言葉をご存知でしょうか?
初めて聞く方も多いのではないでしょうか?
『ADHDコンプレックス』とは、
ADHDの症状「注意欠陥・多動性・衝動性」
だけでなく「うつ病・不眠症・学習障害・
依存症・自閉症スペクトラム・アレルギー」など、
併存する疾患を持ち合わせていることを言います。
この併存疾患は、時に厄介な問題を引き起します。
例えば、うつ症状や不眠症が目立ちすぎると、
その症状の治療はされても、背後にADHDが
隠れてしまい、診断から見落とされる場合が
あるのです。
その為、特に大人のADHDは、98%が未治療
であるとの報告もあるほどです。
このような場合、周囲の人から気付かれにくく、
自分自身もADHDだと分からず、
一人悩みを抱えるケースも少なくありません。
また、ADHDが発見されないケースは
『ADHDコンプレックス』だけではありません。
他にどのようなものがあるのかお教えします。
■■■ 発見が遅れるADHD3つのタイプ ■■■
先ほどお伝えしたADHDコンプレックスを含め
3つのタイプがあります。
◇ADHDが隠れる3つのタイプ
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1.不注意型ADHD(ADD)
2.ADHDコンプレックス(併存疾患型ADHD)
3.ADHDグレーゾーンとみなされるケース
-------------------------------------------------
1.不注意型ADHD(ADD)
多動性・衝動性を持たない、不注意が
メインの疾患であるケースです。
外見的におとなしそうに
見えるため、発見が遅れます。
2.ADHDコンプレックス(併存疾患型ADHD)
現在では、ADHDは単独疾患で
あることが少なく、約8割が
併存疾患を持っていると言われています。
併存疾患が目立つと、ADHDが
分かりにくくなります。
3.ADHDグレーゾーンとみなされるケース
最も危険なのが「グレーゾーン」という、
不可解な表現で納得してしまうケースです。
明確な診断た付けられない時に、表現される
言い方ですが、グレーという概念自体が
不適切です。
そしてこの3つに加え、実はもう一つ、
ADHDを隠すものがあります。
それは『脳の強み』です。
例えば、ADHDの方でも整理整頓が得意な人が
います。その一方で、気分屋でワガママな
ところがあり、すぐに怒ったり、キレたりという
ADHDの症状を持ち合わせていたりします。
また、やる気満々で何事にも意欲的に取り組み、
チームやクラスを引っ張るリーダー的存在でも、
忘れ物やうっかりミス、時間を守れないなど
ADHDの症状がある場合があります。
実際には、ここで紹介した4つのタイプが
複雑に絡み合い、ADHDを隠すため、
発見が遅れてしまうというわけです。
■■■ 正しい診断と治療の大切さ ■■■
罹患していると考えられる神経発達障害です。
そして最近では、大人発症のADHDの割合は
50%という報告もあり、日本だけでなく
世界的にも問題とされています。
ADHDは、学業や仕事など本人が感じている
困難さだけにとどまらず、交通事故、犯罪、
薬物依存、社会的障害、他の精神障害など
いずれの頻度も健常発達の人に比べ、
高いことも報告されています。
これまで、併存疾患の治療は行って来ても、
なかなか問題の改善がされないなど、
悩んでいる方は、一度「ADHDではないか?」
と自分を疑ってみることも大事です。
正しい診断を受け、適切な治療をすることが、
脳の発達を助け、改善へと導く大きな力と
なります。
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及びトレーニングの指導を行っています。
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