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第213号 疲れた脳を接待する呼吸法

 

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■■■ 脳の中の酸素と二酸化炭素 ■■■

日本でも、首都圏含め7都道府県に緊急事態宣言が
発令されました。

新型コロナウィルスの影響で、私たちの生活が
大きく変わり始めてから早2ヵ月が経ち、
更に緊迫感が増した状況となりました。
 
多くの方が、毎日感染に対する不安や恐怖を抱え
お子さんがいる家では、家庭内の負担が増え、
多くの地域で自粛要請が出されるなど、
日々ストレスが増える生活を送っていることと思います。
 
急激な生活の変化は、当然脳にもストレスを与えます。
 
気分の落込みや、やる気の無さ、頭がぼーっとする、
イライラする、仕事のミスが増えるなど、このような
ことが脳のストレスから起こります。
 
本来ストレスの原因を取り除くことができれば
一番良いですが、今はまだその段階にはありません。
ならば、少しでも脳のストレスを軽減することが
必要になってきます。
 
私たちの疲れた脳を休息させる、一つの方法が
呼吸』です。
 
一体なぜ、呼吸が脳に重要な影響を与えるのでしょうか?

■■■ 脳の中の酸素と二酸化炭素 ■■■

人間に限らず、生物にとって酸素(O2)
必要不可欠ということはよくご存じだと思いますが、
実は二酸化炭素(CO2)も重要な働きをしています。
 
動物は呼吸数を減らすと、肺のCO2が増え、
それに伴い脳内のCO2も増えます。
 
すると脳の血管が開き、血流が増え、その結果
脳に新鮮な血液が上がっていきます。
 
しかし人間は不安な時、脳や体が緊張状態に陥り、
呼吸は浅く、速くなり、回数が増えます。
 
すると、肺のCO2濃度は薄くなり、脳の血管が
収縮し新鮮な血液が脳へ上がりにくくなります。
 
このように、呼吸に変化が生じることで、
脳の血液循環に影響を及ぼします。
それが、結果として、脳のストレスになるのです。
 
しかし、逆を返せば、呼吸を変えば脳を変えられる
ということです。
 
呼吸は普段、無意識に行われていますが、
意識できればコントロールすることができます。
 
呼吸数を減らす、すなわち「ゆっくりした呼吸」を
することで、脳へ新鮮な血液を送ることが意図して
できるのです。

■■■ ゆっくり呼吸をして脳を整える ■■■

私たちの呼吸は普段5秒に1回、1分間に12回の
ペースで行われています。
 
しかし脳内での酸素交換は、およそ10秒に1回、
1分間に6回と、呼吸の半分のペースで行われています。
 
この、脳の酸素交換に合わせた、ゆっくりの呼吸を
脳を整えるトレーニングとしてやってみましょう。
 
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 ◇ 酸素交換に合わせて、脳を接待する呼吸法 ◇
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1.体の力を抜き、ゆったりと椅子に座ります
2.目をつぶります
3.鼻から息を吸いながら、頭の中で5秒数えます
4.口から息を吐きながら、頭の中で5秒数えます
5.5~10分、朝昼夜と1日3回以上やってみましょう
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また、上記の呼吸法ができるようになったら、
15~30秒に1回のペースで呼吸をしてみましょう。
ゆっくりの呼吸で脳のコンディションを整えましょう。
 

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