第173号 『脳と腸』最新のアルツハイマー病研究
■■■ 最新アルツハイマー協議国際会議 ■■■
2018年アルツハイマー協議国際会議(AAIC)が
先月アメリカシカゴで開催され、
今年もDr.加藤俊徳が参加して参りました。
今回も新たな研究について発表がされ、
中でも注目を集めたのが、
『脳と腸』の関係について。
「食事の変化が腸内細菌を変化させる可能性」に
関する発表です。
■■■ 『脳と腸』何がアルツハイマーと関係するの? ■■■
アルツハイマー病患者の脳には、βアミロイド、タウ蛋白が
蓄積している特徴があります。
今回の発表では、マウス実験による、消化管内の微生物を
変化させると、アミロイド班の蓄積を抑制して記憶を改善する
可能性があるとの報告がありました。
すなわち、私たちが食べる食事により、消化器官内に入る
微生物を変えることで、アルツハイマー病が予防できる
可能性があるということです。
食事の中でも特に、脂(油)の摂取は脳にとって
重要な関係があります。
何故なら、私たちの脳は約6割が脂質でできており、
細胞の膜やニューロンの軸索の周りに存在する髄鞘
(ミエリン)作るのにとても大事な成分なのです。
まだ、マウス実験の段階ですが、これから様々な事が
分かってくれば、認知症を予防する食事の
より良い選択に繋げていくことができるのです。
■■■ 脳に良い脂・悪い脂とは? ■■■
私たちは食べた食事で細胞が作られます。
特に脂は脳にとっても大事な成分です。
脳に良い脂・悪い脂をご紹介します。
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▽脳の良い脂
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・魚介類
⇒プラズマローゲン / DHA /EPE
ほたて、タコ、鮭、いわし、鰹、鮪 など
・ナッツ類
⇒オメガ3脂肪
くるみ、アーモンド など
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▽脳に悪い油
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・乳製品
⇒チーズ・バター・マーガリン
・赤身の肉
⇒牛肉
・スナック菓子
・ファーストフード
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人生100年と言われる現代。
生活の中に“食事で脳トレ”を取入れ、
いつまでも脳をイキイキさせ、元気過ごしましょう!
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