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第157号 キレる脳・怒らない脳にするには?

mailmagazine157

■■■ 歳をとるにつれ、キレやすくなるのか? ■■■

高齢化社会が進む日本。
数年前から「キレる高齢者」の話題が取り上げられることが増えています。

先週放送されたNHKおはよう日本でも「キレる高齢者」の話題が取り上げられ、
Dr.加藤俊徳が出演致しました。

NHKネットクラブが行ったアンケートによると、
「最近日常生活の中で“キレて”しまうことがある?」という質問に対し
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・よくある:4%
・たまにある46%
・全くない:50%
(65歳以上487人が回答)
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と、65歳以上の半数がキレやすくなったと答えています。

更に「年齢と共に感情のコントロールが難しくなってきたと」答えた人の割合は3割。
歳をとると人は丸くなるとも言われますが、キレやすくなるとは一体どういうことなのでしょうか?

■■■ 人はなぜキレる? ■■■

高齢者に限らず、キレる、すなわち“怒り”は脳のどこで発生するのでしょうか?

人の怒りは脳内の感情を司る、扁桃体(大脳辺縁系)でイライラや不快といった感情が発生します。
この感情が抑えられない時、人は怒りを表します。

例えば、道ですれ違った人と軽く肩がぶつかってしまった時に
「どこ見て歩いてるんだ!!」と怒鳴ってしまったりと、自分の感情が抑えられなくなります。

このように怒りが我慢ができないのは、思考系脳番地にある怒りを抑制する機能
上手く働かない事にあります。

高齢者の場合、年齢を重ねることで、知らぬ間に思考系脳番地の働きが衰えて、
怒りなどの感情の抑制ができにくくなるのです。

また歳をとると、耳が遠くなったり、記憶力が低下する症状が現れます。
そのことが原因で、人の話がうまく理解できないことが怒りの発生につながります。

■■■ 聞く耳を持つ人は怒らない ■■■

歳をとることで、聞く力が衰え人の話が理解できないということも怒る一つのポイントですが、
年齢による脳の機能低下に限らず、人の話をきちんと聞けていない場合は要注意です!

人の話がきちんと聞けているかチェックしてみましょう!
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□ 人の話を最後まで集中して聞く事ができる
□ 言われたことを聞き漏らすことがあまりない
□ 一度聞けば、たいてい話の内容を正確に理解できる
□ 会議や講義の最中、キョロキョロしたりすることがない
□ 「何と言ったんですか?」と聞き直すのは1日3回以下

               怒らないコツ(かんき出版)より
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チェックが入った人は要注意!
まずは人の話を一言一句“正確に聞く”ことから取り組んでみましょう。

怒る人というのは、たいてい「自分が正しい」と思っています。
正確に聞けていないことで、自分都合の解釈をしては、怒りの元です。

怒りやすい人は相手の話を良く聞き、聞ける脳にチェンジしましょう!

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 ■加藤俊徳(著)
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