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第150号 悩まない脳の作り方
■■■ 心理学ではなく、脳科学 ■■■
『悩みは脳から発生する 』
多くの人は心をコントロールできずに悩み、自分の性格のせいだと考えたり、
ひどくなると思い詰めるようになっていきます。
悩める人の脳をMRI画像で見てみると、苦手な事と比例して未発達な脳の場所が存在しています。
悩みは心で発生すると捉えられがちですが、
MRI画像でハッキリと問題点が確認できるということは、悩みは心からではなく
脳から生まれているのです。
私が、これまで心理学ではなく、脳科学から悩みを考えてきた理由はココにあります。
心という、目に見えないものを認識したり、コントロールすることはとても難しいことですが、
リアルに捉えられる脳なら、MRI画像から問題を特定でき、解決する為の対策が取りやすくなるのです。
■■■ 感情を生み出す脳のしくみ ■■■
この悩みと特に深い関わりを持つのが“感情系脳番地”です。
例えば、大事なプレゼンで失敗をしてしまった、大好きな恋人に振られてしまったなど、
既に起こってしまったできごとをいつまでもクヨクヨ悩んでしまうことがあります。
考えれば考えるほど、不安や不愉快な感情が高まり、
いつしか「会社に行きたくない」「誰とも会いたくない」「何もしたくない」と、
悩みが感情系脳番地を必要以上に刺激することで、不快な感情から抜けられず
今度は感情により悩むといサイクルが脳の中に作られていくのです。
なぜ、このような事態が脳の中で起こるのでしょうか?
一言で、“感情系脳番地の発達が未熟な為に悩みが生まれる”と言えるでしょう。
■■■ 2つの感情、右脳感情、左脳感情 ■■■
私たちの脳は、右脳・左脳と左右に分かれ脳梁でつながっています。
感情系脳番地も、左右にそれそれ分かれて存在しており、
実はこの2つ、右脳左脳それぞれ働きが異なるのです。
左脳にある感情系脳番地は、言葉や文字や数字で感情を刺激します。
そして、これらの情報を元に、自分の感情を作り出す役割を果たしています。
「私はAさんが好き(嫌い)」「私はこれがしたい(したくない)」など
自分自身の気持ちや意思を作り出すのが、左脳の感情系脳番地です。
一方右脳は、言葉になる以前の感情や、なんとなくという気持ちをつかさどります。
右脳は主に、映像や音楽など、イメージや形のないものを感受します。
そんな右脳は、他人や周りの環境など自分以外の外部の情報に反応します。
つまり、左脳の感情系脳番地は言葉で自己確認や自己主張をする「自分の感情」で
右脳の感情系脳番地は場の空気を読んだり、他者の気持ちを推し量ったり「自分以外の感情」を
読み取る働きを持っているのです。
このように、私たちの脳には左右それぞれに感情系脳番地が存在し、この感情系脳番地と
どう付き合っていくかが、悩まない脳を作っていく為のポイントになってきます。
■■■ 脳は変えられる ■■■
脳の使い方が変わり、脳の成長の様子が変われば、おのずと悩みが解消してきます。
悩みの正体は脳から考えると“脳番地の成長の偏り”という具体的なもので
説明することができます。MRI画像で見て、脳の発達状態が分かるように、
その人の脳から作られています。
私たちは未熟な脳番地を使う時、中でも感情系脳番地の発達が未熟だと、
必要以上に感情系脳番地が刺激を受けマイナス感情が発生しやすくなっています。
「嫌だ、辛い、苦しい…」といったマイナス感情を発生させる原因は何か?
それは未熟な脳番地です。
マイナス感情が発生する原因が未熟な脳番地にあると分かれば、
適切に脳をトレーニングをすることで、少しづつ脳を変えて行くことができます。
脳が変わることで、悩むことが少しづつ軽減してきたり、別の考え方が持てるようになったりと、
脳の成長が今までと違った方向へ向かってくれます。
これまで、自分の脳の成長のを意識して来なかった方は一度自分の脳と向合ってみて下さい。
悩みの解決を脳のから考える、また自分の脳を知る。
あなたの可能性があなたの脳には必ずあるはずです。
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悩みが生まれる脳の仕組みや感情について、より詳しい内容が
掲載されています。また、27種類のお悩み別脳トレをご紹介
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『悩まない脳の作り方』(辰巳出版)
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