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第131号 怒る人は損をしている!?
■■■ 怒る人は損をしている ■■■
「怒らないでいれたら、どんなにいいだろう」
こんな風に感じたことが、みなさんにもきっとあるでしょう。
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・旦那のちょっとした一言についカッとなった
・子供が注意しても、言うことをきかず、腹が立つ
・もたもた仕事をする部下に、常にイライラさせられる
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こんな時、相手にダメ出しをしたり、時には大声で怒鳴りつけたり。
分かっていても、つい相手に怒りをぶつけてしまう。。。
相手の言動や行動に怒りを覚えることで、
怒りをぶつけられた相手も、不快感を感じるものです。
「怒り」を社会的視点で考えた時、
お互いの関係に徐々に亀裂が入り、
いつしか関係が崩壊をしてしまうこともあります。
恋人、夫婦、親子、部下・上司など、
特に身近な関係が崩れていくことが多いのです。
また「怒り」を脳から考えても、あまり良いとは言えません。
怒っている時の脳は大量に酸素を消費する為、
血が一気に脳に集められます。
よく「頭に血が上る」といいますが、
その通りの、脳に血が上っているのです。
血が集められることで脳圧が上がり、
うまく頭が働かないという訳なんです。
社会的視点から考えても、脳の生理的な反応から考えても、
怒る人は損をしていると言ってもいいでしょう。
■■■ 怒りは他人に伝染する ■■■
不思議なことに、怒りは人からうつされることもあります。
脳には「ミラーニューロン」という「モノマネ細胞」が存在しており、
周囲と同調しやすくなっているのです。
家族に一人不機嫌な人がいるだけで、
食卓がどんより暗くなったり、
会議のメンバーの一人のイライラが周囲の人を畏縮させ、発言が極端に減ってしまうのは、
この「ミラーニューロン」のなせる業と言ってもよいでしょう。
また、自分では気づきにくいものですが、
皆さんの周りに
「怒りっぽいおやじそっくりの息子」や、
「上司と同じ怒り口調でしゃべる部下」など、
目にすることはないでしょうか?
これもまた、怒りの伝染と言えるでしょう。
■■■ 自分を責める“自己兼悪”も怒りの一種 ■■■
ここまで、他人に対する怒りを取り上げてきましたが、
自分自身を責める“自己兼悪”も実は怒りの一つなのです。
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・周囲の期待に応えられない自分を責める
・自分の能力のなさで、他人の手を煩わせ自分を責める
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怒りを他人にあらわにするだけが、怒りではなく、
自分を責める事も怒りなのです。
要するに、
怒りとは「自分では対処できない」という脳の悲鳴です。
他人に怒りをぶつけるか、自分にぶつけるかのどちらかであり、
その違いも、一人一人の脳の違いから変わってきます。
私たちの時代は既に、人生100年と言われています。
そのことを見越した、脳のケアを考えると、
自分自身の脳の取り扱い方と、
他者との良好な関係はとても重要になってきます。
怒りというのは、
自分の脳の成長にも影響し、
また他者との関係にも大きく影響を与えます。
怒りをコントロールし、これからの人生に活かして行きましょう!
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