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第127号「覚えられない!」それは老化?それとも脳の未発達?

kioku

■■■ これって認知症???記憶力低下が悩みのあなた ■■■

『認知症』という言葉はいつの間にか、私たちの生活の中でもよく聞く、
常識的キーワードとなってきました。

認知症の詳しい知識がなくとも『認知症』という言葉を聞くと、
「歳をとるとボケてしまう事」
「新しい事が覚えられなくなる」
「場所が分からなくなる」など、
「記憶力低下」を引き起こす脳の問題ということを
多くの人が思いつくのではないでしょうか。

ここ数年、30代~40代の認知症を発症するにはまだ早い年齢の方が
 「覚えられなくなった」という悩みを抱え、脳画像診断を受診しにいらっしゃいます。

 若い方が訴える「覚えられなくなった」は『認知症』なのでしょうか?

■■■ 脳は使わなければ、成長しない! ■■■

30代~40代の「覚えられない」の悩みを持つ方の脳を見てみると、
認知症の中でも主にアルツハイマー病で指摘されるような、
海馬や大脳皮質にみられる脳の萎縮は、
ほとんどと言っていいほど、発生していません。

脳が萎縮していないのに「覚えられない!」という
『認知症』と同じ記憶力低下に関する悩みが発生しています。


30代~40代の悩みと老化によって発症する認知症の違いを簡単に説明すると、

「覚えられない」は、記憶する時に使う脳をあまり使っていない、
または使い方に問題がある為、起こる悩みと言えます。

つまり、脳が『未発達』や『機能低下』した状態で
うまく記憶するための脳を使えていないのです。


脳は使ってあげるからこそ、
使えるようになり、頭が働くようになるものです。

最近私も「覚えられなくなったかも」と気になった方は
是非脳をもっと使ってあげて下さい。

そこで、今回は「覚えられない」という悩みがある方の為に、
お悩み別、記憶力活性化トレーニングをご紹介します!

■■■ あなたの脳を元気に!記憶力を取り戻そう! ■■■

このトレーニングには2つのポイントがあります。

「覚える時」と「思い出す時」。
この2つのポイントを活用することが、脳を働かせるコツです!

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【お悩み1】:知っているはずの漢字が思い出せない!

<覚えるトレーニング編>
・手書きして記憶する
・意味も理解しながら覚える
・他にも同じ漢字が使われる単語を一緒に覚える

<思い出しトレーニング編>
・まずは1分間、脳の中の記憶を掘り起こす
・映像として思い出してみる、形を思い出す
・単語の分からないところはひらがなで、その他は漢字で手書きしてみる

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【お悩み2】:人から頼まれ事をよく忘れる!

<覚えるトレーニング編>
・一言一句、漏らさず聞く
・聞いた内容を復唱し、確認をする
・「要するに、○○ね!」と内容をまとめる

<思い出しトレーニング編>
・話していた時の相手、場所、シチュエーションを思い出す
・頼まれごと以外の、話した内容を思い出す
・話した内容を時系列に並べてみる

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【お悩み3】:今日のやるべき予定を把握できていない!

<覚えるトレーニング編>
・前日の夜、一日のやるべき事を書き出す
・スケジュールに並べ替え、やる時間を決める
・一日のスケジュールをこなす自分をイメージしてみる

<思い出しトレーニング編>
・当日の朝、スケジュールをこなす映像イメージを思い返す
・時計を見ながらスケジュールをこなす
・「これをやったら次は○○!」と、次の予定も思い出してから取り掛る

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これらのトレーニングは一度に全てやろうとせず、
まずは一つ取り入れてみて下さい。

「頭が疲れる!」「めんどくさい!」と感じるのは、
普段使い慣れない脳を使っている証拠
です!

毎日少しづつ続ける事で今まで使っていなかった脳が
使いやすい状態に変わっていきます。

毎日少しづつ続けてやってみましょう!