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発見が遅れるADHDの正しい診断・治療
発見が遅れるADHDの3つのタイプ
ADHD(注意欠陥多動性障害)は、不注意・多動性・衝動性の3つのうち、いずれかの症状を持っています。注意が欠如していることを示す9つの症状の内、5症状(大人)、6症状(子ども)を認めると注意欠陥障害と診断がなされます。また、じっとしていることができなかったり、落ち着かない動きが多い多動を示す9つの症状の内、5症状(大人)、6症状(子ども)を認めると多動性障害と診断がなされます。
子どものADHDでは、散らかしたり、落着きがない、忘れ物が多いなどの症状や他人に迷惑をかけることで発見されることが少なくありません。大人のADHDでは、仕事や人間関係でつまずき、初めてADHDであると診断されたり、片づけができない、電話番などの事務処理がうまくいかないことで診断に結びつくこともあります。
ADHDの発見が遅れる場合の多くが3つのタイプに分かれます。
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不注意型ADHD(ADD)
多動性・衝動性を持たない、不注意型であるADD(注意欠陥障害)のケースです。 外見的におとなしそうに見える為、発見が遅れるのです。特に女性は多動性がない場合が多く気づかれない場合があります。
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併存疾患型ADHD(ADHD Complex)
最新のADHD国際学会では、 12個の遺伝子の関与が示唆されています。また、未熟児やアレルギーなどの基礎疾患がある場合でもADHD発症の頻度が高くなることが分かっています。
現在では、ADHDは単独疾患である場合は少なく、約8割以上が精神疾患や依存症など併存疾患を有すると言われています。これらの併存疾患型ADHDを「ADHDコンプレックス」と呼んでいます。ADHDコンプレックスでは、症状が複雑に絡み合うため、ADHDの不注意や多動の症状が見つかりにくくADHDが主たる原因であってもうつ病とのみ診断されたり、睡眠障害やASD(自閉症スペクトラム)として見過ごされることが少なくありません。
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発達障害のグレーゾーンとみなされるケース
発達障害で最も危険な言葉は「グレーゾーン」という不可解な表現で、納得することです。
例えば、ADHDの9症状の内、5症状を満たさずに4症状の場合、グレーゾーンかというとそれは違います。この患者に起こっている問題は5症状を満たす患者とほとんど変わりがないのです。また、閉塞性睡眠時呼吸障害を合併している場合では、ADHDと変わらない症状を呈することもあります。外見の症状がグレーに見えても、脳から生み出される症状はグレーではありません。
さらに、ADHDでは成長に伴い、あるいは年齢によって、症状がどんどん変化してきます。
民間療法や心理系アプローチに偏り手遅れにならないように注意が必要です。
ADHDコンプレックス(併存疾患型ADHD)とは
ADHDにコンプレックスする併存疾患には、自閉症スペクトラム、限局性学習障害(LD)、睡眠障害、不眠症、うつ病、不安障害、強迫神経症、統合失調症、双極障害、聴覚情報処理障害(APD)、協調運動障害、反抗挑戦障害、素行障害、ストレス性疾患、物質依存症などの各種依存症(薬物、たばこ、アルコール、ギャンブル、ゲーム、スクリーン、スマホ、動画サイトなど)、咬合不全などの口腔疾患、肥満症、未熟児出生などの既往、アトピー性皮膚炎、アレルギーなどの各種基礎疾患等があります。
すなわち、ADHDの約8割には、背後に併存疾患が存在しています。逆に、併存疾患の背後にも、ADHDが潜んでいる場合が多いことも見逃してはならないのです。例えば、うつ病や睡眠障害、依存症などが目立ちすぎると、その治療はされても、根本的なADHDの治療には至らないのです。大人のADHDの約98%は未治療であるという報告もあります。その為、治療が長期化したり、別な併存疾患を発症することがあります。
また、小児の場合では、人と目を合わさない、人の話に耳を傾けず自分の世界に入っているという理由で、コミュニケーション障害、あるいは、ASD(自閉症スペクトラム障害)とのみ診断され、ADHDの併存が見逃されて、未治療のまま経過しているケースが後を絶ちません。
さらに、精神科や小児科でフォローされているケースでは、OAS(閉塞性睡眠時呼吸障害)を見逃されて、昼間に集中力が上がらなかったり、やる気のない理由をADHDのみで説明されている場合もあります。
歯科診療では、咬合不全に伴い口呼吸になり、集中力が低下する場合があります。このようなケースでも、歯科医のみの受診で、背後のADHDがなおざりにされていることが多くあります。
併存疾患型ADHDの正しい診断と治療のための脳画像診断
ADHDの診断は脳のMRI画像を確認することが有効です。その理由は、ADHDや併存疾患の 有無が脳には表れているからです。
一般的な医療機関での診断では、医師の問診と知的水準を計る心理検査を中心に行われます。ADHDが脳の疾患だと言われていても、脳をみて診断することはほとんどないのです。もしくは、脳のMRI画像をみても「問題ありません」と言われ、疾患を見過ごされることが少なくありません。
併存疾患型ADHDが8割以上を占める現状では、脳の複雑な状態を適切に読み解く必要があり、加えて、耳鼻咽喉領域、口腔、歯科領域を含めた総合診断が不可欠になっています。
加藤式脳画像診断法では、複雑な脳を読み解くだけでなく、頭頚部を含めた、耳鼻咽喉領域、口腔、歯科領域の画像診断を同時に行っています。
本人や家族が自覚している症状や、自覚のない症状でも脳を見ればハッキリと区別することができます。脳を見れば、ADHDだけでなく、ADHDコンプレックスの併存疾患であるASD (自閉症スペクトラム障害)、限局性学習障害、うつ病、聴覚情報処理障害(APD)などの症状も見つけることができます。脳画像は元来、自己認知力が特定のことに偏りやすいADHDにとって、自己認知能力を高めるもっと有効な手段で、治療につながります。
また、ADHDを含む発達障害の素因となる、「海馬回旋遅滞症」も脳をみて確認できます。
※詳しくは、脳の学校のページをご覧下さい >>海馬回旋遅滞症
加藤式脳画像診断法で、今の脳の状態を正確に把握することが、正しい診断をする第一歩です。正しい診断がベストな治療の選択につながります。
加藤式脳画像診断法は、加藤プラチナクリニックの「ADHD専門外来」で受けることができます。
ADHDコンプレックス(併存疾患型ADHD)の治療と脳改善療法
ADHDは、世界中の子どもの約10%が罹患していると想定される神経発達障害です。大人のADHDも子どもと同様に考えられるようになっていますが、実際には、併存疾患型ADHDは、子どもよりも大人の方が多い可能性があります。最近では大人のADHDの9割以上は未治療であるという報告や大人発症のADHDで割合が約50%という報告もあり、大人のADHDの実態も問題になっています。
ADHDは、学業や仕事、本人が感じている困難さだけにとどまらず、交通事故、犯罪、薬物依存、社会的障害、他の精神障害など、いずれの頻度も健常発達群に比べて20-50%高いことも報告されています。
ADHDは、 ADHDコンプレックスのように、一人ひとりが不均一な症状を示すので、ADHDのタイプには複数のタイプ(サブタイプ)が多く、疾患研究が日進月歩しています。2年ごとに開催される国際ADHD学会(World Federation of ADHD)は、2017年バンクーバー(カナダ)、2019年リスボン(ポルトガル)で開催されました。こういった国際学会などにより、ADHDに関するエビデンスが蓄積されADHDに対する捉え方や治療法も変化してきています。
例えば、ビタミン類やオメガ3脂肪酸などの摂取による食生活療法、CBT-Iと呼ばれる投薬を伴わない認知行動療法、瞑想療法、フィードバック療法、本人や家族への継続的な病気の説明が効果的であるエビデンスが示されています。一方、うつ病などで用いられているTMS(磁器刺激治療)は、ADHDには効果がないというエビデンスが発表されました。
エビデンスに基づいた治療は、ADHDの症状を軽減することができます。しかし、ADHDの根治治療法はまだありませんので、ADHDの症状を効果的に軽減するだけでなく、本来持っている脳の中の強い能力を社会的に発揮できるように導く必要があります。
加藤プラチナクリニックのADHD専門外来では、加藤式MRI脳画像診断法を用いて、薬だけに頼らない脳改善療法を含めた以下の治療を行っています。
ADHDコンプレックスの脳検査と治療
加藤プラチナクリニックのADHDの治療は8つの項目に分かれており、個々人のADHD特性に合わせて3か月または半年ごとに計画的に進めていきます。
加藤式MRI脳画像法を使って自分の脳に対する理解を深める指導
脳改善療法、脳番地トレーニング
教育療法(スキルトレーニング、勉強、学習など)
食生活療法
運動療法、身体能力改善療法
睡眠療法、瞑想療法
認知行動療法、フィードバック療法
薬物療法
お申込み手順
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最初にご自身の脳を知って頂く為、脳画像診断を受診して頂きます。
脳画像診断には、下記が含まれます。含まれる内容
面談時間最大2時間まで説明
一般の脳ドックに含まれるMRI及びMRA検査の結果説明
脳個性診断(強みの脳番地と弱みの脳番地診断)の結果説明
海馬回旋遅滞の診断
脳の強化手順の指導
鑑定書
お申込みは下記のボタンより、加藤プラチナクリニックのお申込みフォーム「発達障害(ADHD)の脳画像診断」をお選び下さい。
- 脳画像診断後後、脳の特徴に合わせ、脳強化外来にて3~半年ごとに治療を行います。
(受診時にご説明致します。)
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